2014年4月26日土曜日

何のために学ぶのか

4/26(土)、附属高校の新1年生 約900名に「何のために学ぶのか」と題し、講演をさせていただきました。
附属高校では他校に先駆け、タブレット端末の教育での利活用を始めています。情報活用力やそのモラルを身につけ、高度情報化社会やグローバル社会で力強く活躍できる人材の育成に努めています。
今日も、実際にタブレットを操作している生徒を何人も見かけました。
このように「学び方」が変化するということは、社会から求められる能力も変化しているということです。
たくさんの情報の中から必要な情報を取捨選択する中で、自律的に考え、判断し、表現する力が重要になるでしょう。
ただし、社会から求められる力(小手先の力)が、時代に合わせて少しずつ変化したとしても、本質的な能力や、学ぶことの原点は変わりないことだと思っています。
正しく学ぶために、学ぶことの原点を忘れないでいてほしいと思います。

『学ぶためには』
一人の人間の生きる時間、経験できることには限界があるわけです。だからこそ、自分の経験できる以上のことを学ばなければなりません。
そのためには先人の残した言葉、経験を自分のものに(読書)することがいいでしょう。
そして「一期一会」(人は必要な時に必要な人と必ず出会う。それも早すぎもせず、遅すぎもせず。)を自分の手で手繰り寄せることが大切です。

 『何のために学ぶのか』
・自分の利点欠点を知ること
・知識を身につけること
・自分の考えをもつこと、発表すること

『学びの目的とは』
人を思いやる「こころ」ある人(人格)になること。
自分が何を目的に生きるのか、分かるようになるために学ぶ。

『学ぶとは』
人たる所以を学ぶなり  (吉田松陰)

時代の移り変わりが激しいからこそ、原点を忘れ、誤った学問の使い方を見ることがあります。
環境の変化に対応することは絶対的に必要な条件ですが、だからこそ上記のことを常に忘れず、今後の高校生活に励んでください。

2014年4月16日水曜日

コソボ共和国との絆

昨日4/15(火)コソボ共和国首相 ハシム・サチ氏に 名誉博士(法学)の学位を授与させていただきました。
本学は、コソボ共和国を代表する国立大学「プリシュティナ大学」と平成25108日に学術交流協定を締結しています。
今回の学位授与は、大学間だけの交流ではなく、コソボ共和国と日本の関係において、交流や絆をさらに強める証となることを期待しています。大学として学術面での協力により、国家の発展に寄与してまいりたいと考えています。
 

2014年4月5日土曜日

当たり前を打ち破って

本日4/5()東大阪キャンパスにおいて、平成26年度入学式を挙行しました。
4/2()は和歌山キャンパス・生物理工学部、4/3()広島キャンパス・工学部、4/4()は福岡キャンパス・産業理工学部の入学式を挙行し、無事全ての入学式を終えることができました。
新入生諸君、保護者・ご家族のみなさま、ご入学 誠におめでとうございます。
 
さて、東大阪キャンパスの入学式は、毎年 若手職員でプロジェクトチームを結成し、自由な発想で新入生を歓迎しようと企画している一大イベントです。
更に今年は「Break through!」をテーマに、本学OBの音楽プロデューサー つんく♂氏に入学式をプロデュースしていただきました。
全ては新入生諸君のために、プロジェクトメンバーが企画しましたが、どのように感じたでしょうか?我々のメッセージは届きましたでしょうか?
これからの大学生活に希望を感じていただけたなら幸いです。
 
物理学者のアインシュタインは、常識が大嫌いで、18歳までに身につけた偏見の寄せ集めのような人物だったそうです。しかし、そんな人物だったからこそ、自らの才能を開花させ、新しい発見や業績を残し、ノーベル賞を受賞するまでの功績を残せたのでしょう。
彼は特別な才能を持っていたのかもしれませんが、澄んだ感性や好奇心を常識が邪魔する経験は誰にもあるでしょう。
新入生諸君にはこの大学生活で、小賢しい常識の衣を着ず、自由な発想で様々なことに取り組んでいただきたいと思います。
私は、「性格」というのは両親からもらったものであり、基本的には変わることはないと思っています。しかし、これまでの自分自身の性格という殻から、「Break through」することで、「人格」というものが確立されるのだと考えています。
まさに、本学の建学の精神である「人格の陶冶」です。
新入生諸君が本学を卒業した後に旅立つ社会は、君たちの「性格」ではなく、「人格」をもって評価を下します。
これらのことを肝に銘じ、今日からの大学生活を邁進してください。
 
改めまして、全キャンパスの新入生諸君、ご入学 本当におめでとうございます。